歯医者で初めて目を閉じた話。
定期検診のために歯医者に行ってきた。
帰省する度に行くかかりつけの歯医者さんだ。
いつもは大体母と2人で検診に行くのだが、以前こんな事があった。
母が先に検診を終え、待ち合い室に向かう途中
この人何してるんだろう?
人の検診を横目に笑うなんて失礼だな。
くらいに思っていたが、そのまま何も言わず母は去っていった。
一体何があったのか?私は歯をクリーニングされながら考えを止めることができなかった。
母が吹き出すなんて、よっぽどのことではないか。
自分の検診を終え待ち合い室に帰ると、母は案の定涙目でこちらを見ながら震えている。
何がそんなに面白い?何があったの?
そう尋ねるとまさかの解答。
なんと、私が治療中に目をぱっちり開けていることが怖すぎて爆笑してるらしい。
え!?!?!?
世の中のみんなは歯医者さんに見てもらってるとき、目をつむっているの???
確かに、目を開けていると水が飛んでくるかもしれないし、眩しいし、何より歯医者さんがやりにくいだろう。
無意識だった。
今まで開眼も開眼をしていた。
目を瞑っている人たち偉いわ。
しかしこの習慣というのは強力だ。
私の体は、歯医者で検診中は目をぱっちり開ける、というプログラミングがなされているらしい。
そのため、勝手に目が見開いてる。
とはいえ、目を開けてしまうこと自体は今までもそうしてきたし、大きな問題ではない。
問題は、途中自分が目を開けていることにハッと気付いては母の大爆笑を思い出し、つられて大爆笑しそうになる。
大きく口を開けて歯科医に見てもらいながら必死に笑いをこらえて震えている私。
こういう、絶対笑ってはいけない環境の中にいるときに限って、どんどんおかしくなって笑いが込み上げてくるのって何でだろう。反抗期か。
もうダメだ。。目を開けることが癖になってる。
そんな具合で、母大爆笑後の何回かの検診は諦めモードだった。
しかし、ついに今日それを卒業できた。
今日は私だけの検診だったのだが、母がまた目開けるの?と聞いてきたので
今日は瞑るんだ。。絶対に。。
と固く決心し、戦場へ向かった。
椅子に座る。
歯科医登場。しかも見たことない新しい人。心機一転。
エプロンをつけられる。
椅子を倒される。
ライトをつけられる。
口を開ける。
と同時に目を閉じたーーーーーーーー!
結論。
めっちゃ楽。
何だかリラックスして検診を受けることができた。
調べてみると2割~4割くらいの人が目を開けているらしい。
めっちゃいる!!
吹き出すほどの話でも全然ない。
目を瞑る方が、目のやり場や水しぶきや何やらといろいろメリットはあるが、とにかく楽なので、みんなにおすすめしたい。