Tokyo Shiawase Story

田舎育ち女子、上京して一生懸命生活しています!日々の様子や感じたことなどを綴ります。

祖母の料理教室で笑い転げた話。

 

帰省中よく行われるイベントと言えば、祖母にマンツーマンで料理教室をしてもらうことだ。

 

今回はかれこれもう10回目くらいになるだろうか。

 

祖母は7人の孫がいるが、私が一番下で、とにかく可愛がってもらってきた。私も祖母が大好きである。

 

ただ、祖母はかなりの昔人間なので、古き良き…みたいなものに反抗したくなるひねくれものの私とは大分考え方が違う。だからこそ一緒にいると本当に面白いのだ。

 

昔、病院に勤めて患者さんのご飯を作っていた祖母は、料理が本当に上手。盛り付けの仕方や、味付け、栄養面、台所の片付け、料理に対する想いなど、どれも素晴らしいと思う。何より本当に美味しい。

 

私も上手い下手は別にして料理は好きで(ペコロスとか登場する手の込んだ料理はお手上げ)

昔から色んな料理本を読み漁っていた。

 

もっと色んな美味しいもの、郷土料理や家庭料理も作ってみたい!と思い、料理歴の長い祖母から勉強させてもらおうと、大学生になってからお願いするようになった。

 

そんな風に始まった料理教室。

 

祖母はかなり元気なのだが、何せ80代女性でお歳も召しているので、今まで料理教室中の珍事件もたくさんあった。

 

たとえば、春雨サラダに使うお酢から除光液の味がしたこと

 

10年前に賞味期限切れの小麦粉を使用していたこと

 

などである。

 

身に危険を及ぼす可能性のある料理教室。スリル満点である。ハリドリよりスリルある。

 

また、かなりせっかちな祖母。

 

集合時間の30分前に家ピンポーン!は当たり前。空港には集合時間の3時間前に行く。(搭乗ではなく集合)

 

そのため、今日は9時20分開始だったが、家に行くともう2品できていた。おこわと焼き魚。

 

生徒を待たんかい。

 

もうポテトサラダと芋炊きでしか私活躍できないことになってる。

 

と心の中で思いつつも、野菜の切りやすい方法や芋炊きの味付けなど、ためになる情報もたくさん教えてもらい、きちんと料理教室になっていた。

 

しかし祖母はもう80代女性。

 

今回も料理中にいつものごとく面白いことがあった。

 

私が洗い物をしていると

 

祖母「外で乾かすから置いとってー!」

 

私は水切りでもあるのかと、ベランダに向かう。しかし乾かすような所は見当たらない。

 

私「どこに乾かしたらいいの?」

 

祖母「ここに置いといたらぱっと乾くからね。」

 


f:id:katazukegirl:20181030163645j:image

 

そこーーーーー!

 

プランターの間ーーーーーー!

 

誰が分かるーーーーーー!

 

私「でも折角洗ったのに土が付かない?」

 

祖母「土なんか付かんよ。間やけん大丈夫。」

 

間。

 

でも私には完全に見えている。土に埋まったタッパーが。

 

私にしか見えないのか?タッパーの亡霊?

 

それが祖母流なので、なるべく"間"と言われるところに洗い物たちを並べ、台所に戻った。

 

また、お酒が切れて新しいものが必要なとき

 

祖母「前もらった上等なお酒があるけど、ばあちゃん誰にもあげたくないからとどこかに隠したけど、どこやろう」

 

自分で隠したお酒の場所を自分で忘れていた。

 

そんなこんなで色々お話しながら無事料理が完成。

 

祖母のお兄さん夫婦や、叔母、私の母などを招待し、みんなで昼ごはんをいただく。

 

さすが祖母の味だ。どれも美味しかった。

 


f:id:katazukegirl:20181030173228j:image


f:id:katazukegirl:20181030173255j:image

 

(私は糖質制限中のためおこわ少なめ。)

 

プチ親族会である。

 

もうすぐ出るよー!いつものあれ出るよー!出るよ出るよー!はーい出ました!結婚の話。

 

祖母と私の親戚一族は、結婚をして子供を産み育ててこそ幸せになると堅く信じている。

 

一方私はそういう一辺倒な考え方は嫌いである。

 

もちろんそうして幸せになる人たちもいるだろう。でも結婚しなくても素敵な人たち、楽しく生きている人たちもたくさんいる。

 

幸せのために結婚や子育ては必ずしも必要ないと思うし、自分の道を自分で決め自由に生きていくことが人生の最大の喜びだと感じている。

 

だから、早くお嫁に。。みたいな話はいつもは大体笑って華麗にスルーさせていただく。

 

でも話を聞いてみよう。

 

祖母にとって、早く結婚するだけではダメみたい。

 

私の夫の職業は大企業勤めか薬剤師がいい。薬剤師はいつも言っている。なんで?薬剤師に好きな人でもいたの?

 

また将来結婚によって住む場所も大切になってくる。

 

なるべく実家の近く、せめて日本に住むことが条件である。

 

私は海外で2年間ほど生活していたのだが、祖母は私が海外の方と結婚してしまうのではと心配している。

 

じゃあ北海道より近い韓国は?

 

ダメ。海外だから。

 

じゃあ遠いけど沖縄は?

 

ダメ。外国人が多いから。いつの時代の考え方?まだ鎖国中?

 

じゃあ北方領土は?

 

ノーコメント。

 

ということでした。

 

そんな事を言うくせに、"世界の村で発見!こんなところに日本人"というテレビ番組はお気に入りで、国際結婚して頑張ってる日本人を見てすごく感動しているらしい。

 

なんやねん。

 

祖母は7人の孫がいるが、幸い一番下なのでまだ言われることは少ない方なのだろう。

 

結婚のお話は全て聞き終わったあと、冷静に考えて

 

うん。

 

嫌!(笑)

 

と言い残しこの話は終わった。

 

こんな感じで考え方は昔人間だけど、一緒にいて本当に面白い。勉強させてもらうこともある。あと何事も一生懸命なところがかっこいい。

 

優しさの塊なところ、愛情に溢れているところも好き。自慢の祖母なのだ。

 

祖母との料理教室はこれからも続けていきたい。

 

いつもありがとう。

 

今度ベランダ用に水切りプレゼントしよ。。