Tokyo Shiawase Story

田舎育ち女子、上京して一生懸命生活しています!日々の様子や感じたことなどを綴ります。

子供に対して本気ですごいと思ったこと。

 

ダイエットの話から一転、私の仕事の話である。

 

私はインターナショナルスクールで子供たちに日本語を教えている。

 

私の勤務している学校では、日本人やある程度日本語が話せる生徒は国語を学ぶ。それ以外の生徒は外国語として日本語を一から学び、これの2、3年生を担当している。

 

教育現場は去年のオーストラリアの小学校での勤務も合わせて2年目になる。きついなと感じることもあるけど、私にとってすごくやりがいのある仕事だと思っている。

 

子供といると当たり前にへとへとになるが、学ぶことが多い。どっちが先生だい?って程にたくさんのことを教えていただいてる。

 

毎日生徒が私の何倍も学習したり、一生懸命クラブの練習をしたり、遊んだりしてる姿を見て、私はいつも奮い立たされている訳だ。

 

毎日色々な事が起こるけど、例えば今日1日の印象的な出来事について書く。

 

今日は秋休みに入るため最後の授業だったため、いつもの教科書やワークシートではなく、ハロウィンのポップアップカードを作ることにした。

 

まず、ハロウィンの絵本を私が日本語で読み、どんな内容か想像してもらい、英語で発表、そして意見交換。

 

(ちなみに私は本気で本読みする。堺雅人または香川照之を意識した俳優になりきり、思いきり魔女やお化けを演じる。何事も本気ですれば伝わるもので、生徒のウケがよくて嬉しい。嬉しくなる私はさらにノリノリで本を読む。みんなケラケラ笑っている。ありがとう。)

 

そのあと、印象に残ったシーンの絵を書き、塗り絵をし、切って貼ってカードにして、さらにデコレーションするといった感じ。

 

・おかしをくれなきゃいたずらしちゃうぞ

・ハッピーハロウィン

 

この2文は、ひらがなカタカナを練習している生徒にぴったりなので、カードに書いてもらうルールにした。

 

普段あまり工作の時間を取り入れてなかったけど、生徒が楽しんでもくもくと作業してる姿には感心した。これからも出来るだけ工作の時間を増やしてみよう。

 

しばらくすると早く終わった生徒が出たので、ハロウィンだし何か怖い話してみて。と尋ねてみた。

 

例えば大人が、何か怖い話して、とか、面白い話してと言われたとき。。恐怖や。ウケなかったらどうしよう。滑ったらどうしよう。私だったら、無茶ぶりやめてよと思うし、Google 怖い 話 ハロウィン で検索する。あ、なのに無茶ぶりしてごめん。

 

しかしこの生徒、Okay!と言って15分間ノンストップでオリジナルストーリーを喋り続ける。止まらない。ちゃんと息継ぎしてる?しかも話し方がめっちゃ上手。堺雅人越え。いやもう君半沢直木の座奪えるよ。良い具合に怖いし、ハロウィンにもしっかり関連させている。すごい。天才かな。

 

そのオリジナリティと想像力と相手を引き込んでしまう演技力、プレゼン能力に、私は感動した。

 

私も日頃から、Googleに頼りっぱなしではなく、脳と想像力をフルに働かせて過ごしたいと思った。頑張ります。

 

そして帰りのバスの中。私はスクールのバスモニターもしているのだが、これが激務である。

今日は激務の話は置いておいて、ある生徒たちが先生役になって私にドイツ語やフランス語を教えたがる話だ。

 

彼らは一生懸命に単語を教えてくれる。

 

今日は、色と不健康な食べ物を学んだ。そこは健康な食べ物じゃないのね。

 

生徒たちは、私が単語を発声する度に、あまりの発音の悪さに本気で頭抱えて落ち込んでいる。やめてよ。先生だって一生懸命やってるでしょうが。

 

ここで日本語クラスでの生徒の大変さを少し感じる私。

 

生徒に色んな単語を教えてもらったあと、「教えるのって大変よね。」と聞くと、

「うん大変。」と言っていた。

 

ははー!!!分かったか!!!先生の苦労分かったか!!!見てみなさい!!!はははは!!!

 

とはあまり思わず、この体験、めちゃめちゃ良かったなと後から振り返った。

 

いつもは私が先生として生徒である子供たちに教えている。その立場が逆になることによって、お互いに気付きがある。

 

生徒は教える大変さを知り、私はドイツ語フランス語を学ぶことができ(色と不健康な食べ物のみ)、共感したり、生徒と対等な関係の理解が深まり、ちょっと仲良くなり、バスでも退屈しないという、一石五鳥くらいのメリットがあった。

 

これ誰が始めたん?本当にありがとうございます。

 

生徒を生徒だと思わず、同じ地球上で一生懸命修行中の仲間だと思う。

 

日本語教師として、もちろん日本語を習得してもらうのは嬉しい。でも教育現場にいて一番に願うことは、生徒たちが将来幸せに生きることである。

 

この学校での学びや、少し人生の先輩である私との関わりの中で、この先幸せに、楽しく生きるヒントを得てもらいたい。それ以上に嬉しいことはない。。

 

そんな大きな夢を語るひよっこ教師です。

 

もちろんそのためには自分が幸せに生きること、そして生徒にエネルギーを吸いとられ過ぎないよう、ダイエットと体力向上することが必須となるので、引き続き頑張ります。

 

休み前最後の出勤も楽しもう。